離婚時に持ち家はどうしたら良い?任意売却をおすすめするケース

query_builder 2023/12/13
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離婚は人生の中でも生活に大きな影響を与えるものです。
そんな離婚の際に起きる避けられない問題として、財産分与があります。

中でも持ち家の財産分与はどちらかが住み続けるのか、持ち家を売却して現金を分割するのか、あるいは完済済みの物件の取り扱いはどうするのかなど、多くの選択肢が存在します。
今回は、離婚時の持ち家の売却についてご紹介します。

□離婚する時に持ち家はどうしたら良い?

*どちらかが住み続ける場合

夫婦のどちらかが持ち家に住み続ける選択肢は一見シンプルに見えますが、実は複雑な原因が絡んでいるケースも少なくありません。

たとえば夫が住宅ローンの支払いを続け妻が住む場合、妻が慰謝料代わりにその家に住んでいることもあります。
このようなケースでは、財産分与としてその家は妻に帰属する可能性が高いです。

一方で、夫が住宅ローンを支払い、夫自身が住む場合は、その家は夫に財産分与されていると考えられます。
この場合、その家の価値やローンの残高、夫婦の収入などが財産分与の計算に影響を与えてくるでしょう。

*持ち家を売却する場合

持ち家を売却し、その資産を夫婦で分割する方法もあります。
財産分与の割合は必ずしも半分ずつではなく、夫婦間の合意や法的な判断によって違う割合での財産分与になるかもしれません。
たとえば、8:2の割合で分与する場合もあれば、不動産と現金のように財産の種類で分ける場合もあります。

また、持ち家の住宅ローンが必ず終わっているとは限りません。
持ち家を売却した売却代金から住宅ローンを返済し、残ったお金を夫婦で分割する可能性もあります。
この場合は住宅ローンの残高や売却価格、さらには固定資産税や修繕積立金なども考慮に入れて計算しましょう。

*完済済みの物件の取り扱い

住宅ローンが完済している場合でも、持ち家の取り扱いは非常に重要です。
完済済みの場合は財産分与が簡単になりやすいですが、それでも多くの選択肢と注意点が存在します。
完済済みの場合でも、その後の固定資産税や修繕積立金の負担が発生する可能性があります。

どちらかが持ち家に住み続ける場合、その人がこれらの費用を負担しなければなりません。

□離婚時に持ち家を売却するメリットとデメリット

1.離婚時に持ち家を売却するメリット

離婚時に持ち家を売却するメリットにはいくつかありますが、財産分与が容易になることが最大のメリットです。
持ち家を売却すると財産が現金化されるため、財産分与がスムーズに行えるようになります。
売却額が高額な物件を所有している場合、売却によって双方の取り分が増えるかもしれません。

さらに固定資産税や修繕積立金の支払いも不要になるため、これらの負担からも解放されます。

2.離婚時に持ち家を売却するデメリット

離婚時に持ち家を売却するデメリットとしては、住宅ローンを初めとした金銭的な負担です。
持ち家を売却すると、それまで二人で支払ってきた住宅ローンの負担が一人にのしかかってきます。
専業主婦や休職中の方の場合は特に、新たな住まいでのローンが重荷となるでしょう。

また、ローンの支払いを住んでいない方に任せると、相手がローンを滞納した際に家を差し押さえられるリスクもあります。

3.オーバーローンの場合は任意売却する方法もある

オーバーローンとは、ローンの残債が持ち家を売却した代金よりも多いことを指します。
オーバーローンの場合は売却しても赤字、すなわち財産分与においても負の財産となってしまいます。

しかし、このような場合に任意売却を用いれば、ローンの滞納リスクを減らせます。
事前に金融機関と交渉を行い、ローンの残債を一部免除してもらえる可能性もあります。

□離婚時に任意売却をおすすめするのはどんな場合?

1.住宅ローンの負担が大きい場合

住宅ローンの返済が難しい場合、負担をなくすための選択肢として任意売却をご提案します。
この選択肢は、収入が減少した場合や新たな住まいで生活を始めるにあたってローンが重荷となる場合に効果的な方法です。

2.連帯保証人の問題

夫婦で住宅ローンの連帯保証人になっている場合、任意売却によってそのリスクを減らせます。
離婚後も住宅ローンが続く限り連帯保証人の責任も続くため、この選択は非常に重要です。
連帯保証人もローンの返済に関わるため、任意売却によってその負担を減らせます。

3.どちらも住む予定がない場合

夫婦双方が新しい生活を始める場合、持ち家を売却して財産分与を行う選択肢を選ぶ方がほとんどでしょう。
夫婦双方が新しい生活を予定しているのであれば夫婦のどちらにも持ち家を保有するメリットがなく、持ち家の維持が負担になる可能性が高いです。

この場合、任意売却が非常に有効な手段と言えます。
たとえば新たなパートナーとの同居を考えている場合や、子供が独立して新たな住まいを必要とする場合、任意売却がおすすめです。

□まとめ

今回は、離婚時の持ち家についてご紹介しましたが、多くの選択肢にはそれぞれのメリット、デメリットが存在します。
その中で最もよいと思える選択肢を選ぶためには、夫婦双方の状況と希望をしっかりと話し合い、優先順位や譲れないものを言語化しなければなりません。

離婚は大きな人生の転機です。
場合によっては専門家のアドバイスも受けつつ、より良い選択肢を選びましょう。
台東区周辺で離婚時の持ち家についてお悩みの方は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。

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