空き家と火災保険の関係は?売却後の保険料についてもご紹介します!

query_builder 2023/03/30
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空き家とひとくちにいっても、転勤で数年間空き家になる場合や、相続して空き家になる場合などさまざまな事情があります。
空き家に火災保険をわざわざ付ける必要性を見い出せない方も多いのではないでしょうか。
今回は、空き家の火災保険の必要性と空き家でも加入できる火災保険、売却後の保険料についてお伝えします。

□空き家なのに火災保険の必要性はあるのか?

普通、火災保険は人が住む建物の損害を補償するために加入します。
そのため、「誰も住んでいない空き家なのであれば火災保険を付ける必要がない」と考える方も多いと思います。

しかし、空き家だからこそ起こりうるリスクがあります。
例えば、台風で窓や屋根が壊れたとしましょう。
空き家であれば誰も住んでいないため修理をする必要はありません。

このように放置していると、周囲の環境や治安、防犯の面から悪影響だということから指摘されてしまいます。
それでも改善しなければ、固定資産税の軽減措置対象から除外され、大幅な増税を強いられたり、強制撤去をさせられたりする恐れがあります。

また、空き家の屋根が飛んで近隣の家を壊したり、人を怪我させたりすると、所有者として損害賠償の責任が発生します。

さらに、空き家は放火の対象になりやすいです。
建物が焼失してしまったとしても、誰も住んでいないため再建築する必要性はありませんが、家の残存物を片づけたり、撤去したりしなくてはならず、そのための費用は必要になります。

これらから分かるように、空き家は管理が徹底しにくく、さまざまな災害の被害を受けやすいです。
これらのリスクに対応するために、火災保険は必要なのです。

□空き家でも加入できる火災保険はあるのか?

空き家と人が住んでいる住宅とでは適用される保険の種類が異なります。
相続して取得した空き家や住居として使われていた空き家は、すでに加入している火災保険がある場合があります。

しかし、空き家に適用されない火災保険もあります。
そのため、空き家でも入れる火災保険に加入し直さなければなりません。

まず、空き家の用途や状態などに関する聞き取り調査が行われ、保険会社が「住宅物件」と「一般物件」のどちらかに分類します。
補償される内容はあまり変わりませんが、保険料が変わります。
空き家の多くは一般物件として扱われます。
火災や事故が起きるリスクが高いことから、住宅物件と比べて保険料が高く設定されています。

しかし、空き家だからといって適切な管理をしておらず、状態が悪い場合は、一般物件の火災保険にすら加入できない恐れもあるため、所有している間は適切な管理をし続けましょう。

一方で、空き家が住宅として利用できるように管理されていたり、将来居住する予定が合ったりという条件を満たしていれば、住宅物件として扱われる可能性もあります。
この条件は、保険会社によって異なります。

先ほど、補償される内容は住宅物件と一般物件では変わらないと申し上げましたが、一般物件は地震保険への加入はできないので注意が必要です。
地震保険の役割は、あくまでもこれまでの生活を再建するためのものだからです。
そのため、地震が原因で起きた火災や倒壊の場合は、保険金が出ないことを覚えておきましょう。

□空き家を売却すると火災保険料はどうなるのか?

火災保険は、2015年10月から最長の契約期間が10年になりましたが、それ以前は35年間分の火災保険を契約し、一括で支払うことが可能でした。
このとき、火災保険をまとめて支払っていても、契約期間を満了する前に不動産を売却する場合があると思います。
この場合は、未経過分の保険料を返金してもらうことが可能です。

これは、空き家でも同じです。
例えば、35年分の火災保険料をまとめて支払い、15年後に売却する場合は、まだ期間が経過していない20年分の火災保険料が返金されます。
途中解約は、契約期間が残り1ヶ月以上あればできます。

早く解約すればするほど、多くの保険料を返してもらえるので得になりますが、売買契約では、契約してから引渡しまでに2ヶ月~3ヶ月の時間を要することも珍しくありません。
その期間に何があるか分からないため、火災保険は買主への引き渡し、名義変更を終えるまで残しておくことをおすすめします。

しかし、解約は自分自身で申し込んで行わなければなりません。
火災保険の解約を勧めてくれることはありませんし、自動で解約されることもありません。
売却時に、気付かず解約しなかった場合、返金はされないので注意しましょう。

□まとめ

今回は、空き家の火災保険の必要性と空き家でも加入できる火災保険、売却後の保険料についてお伝えしました。
空き家は所有している時点で、損害賠償責任を負うリスクが発生します。
万が一の事態に備えるために、空き家にも火災保険をかけておきましょう。
台東区周辺で空き家を所有している方は、一度当社にお問い合わせください。

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